愛犬家住宅かわら版108~文豪が提唱した愛犬家心得~

前々回の『愛犬家住宅・かわら版』で、読書の秋にちなんだ話題として、文豪「夏目漱石」が可愛がっていた、名前のない猫と英雄の名前をつけた犬にスポットを当てたお話しをいたしました。

その続編というほどのものではありませんが、今回の『愛犬家住宅・かわら版』では、昭和初期にかの文豪が「愛犬家心得」というものを提唱しましたが、今回そこに触れてみたいと思います。(^_^)

日本初のノーベル文学賞作家、そして「伊豆の踊り子」「雪国」などの作品で知られるといえば・・そう、川端康成氏ですね。

その川端康成氏は、無類の犬好きだったそうです。ワイヤー・フォックス・テリア、コリー、グレイハウンドなど飼っていて、とうとう昭和8年(1933年)には「愛犬家心得」というエッセイまでも発表していました。

川端康成氏の提唱した「愛犬家心得」とは一体どんなものだったのでしょう・・・

  • 一つ、血統書ばかりではなく、親犬の習性を良く調べた上で、子犬を買う。
  • 一つ、放し飼いをしない。
  • 一つ、犬を訓練所に入学させ、また犬猫病院へ入院させるにも、預け先の犬の扱いをよく知っておく。
  • 一つ、一時のきまぐれやたわむれ心から、犬を買ったり、もらったりしない。
  • 一つ、数を少なく、質をよく、そして一人一犬を原則とする。
  • 一つ、犬も家族の一員のつもりで、犬の心の微妙な鋭敏さに親しむ。
  • 一つ、犬に人間の模型を強いて求めず、大自然の命の現れとして愛する。
  • 一つ、純血種を飼う。
    一つ、病気の治療法を学ぶよりも、犬の病気を予知することを覚える。
  • 一つ、先ず、牝犬を飼って、その子どもを育ててみる。
  • 一つ、犬を飼うというよりも、犬を育てるという心持をどこまでも失わない。

・・・いかがでしょうか?(^_^)

現在の状況には即さない部分も若干ありますが、今でも通用して、私たちがしっかり考えなければならないことは共通する部分も十分あると思います。

何より、放し飼いが当たり前で、今とは犬に対する考え方が全く違う時代に、とても先駆的な考え方をしていたようですね。

川端康成「愛犬家心得」は、『犬クラフト・エヴィング商會』(中公文庫)で読むことができます。

秋の夜長にこんなエッセイも面白いのではないでしょうか。(^_^)

 

 

愛犬と暮らす・・愛犬家住宅ドットコム/長野県長野市で“愛犬家住宅・ペット共生住宅”を手がける建設会社、専門の愛犬家住宅コーディネーター(AJC)が在籍する、『総合建設西沢商会/ニシザワホーム』、“愛犬家住宅 住まいづくり倶楽部”会員